50歳からのごきげんひとり旅

50歳からのごきげんひとり旅 (よんたび文庫)

 ひとり旅、したことなくはないけど得意ではないな、というタイプですが、面白そう?と読んでみました。

 

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 ・・・私は大阪で、観光ってほぼしたことがない。じゃ、ひとりで何をしているか?食べて、走って、そしてお買い物をしています。

 なぜ大阪で買い物なのか?とにかく買い物がしやすいからです。この数年、通販以外で買った洋服の7割は大阪で買いました。

 ・・・

 あるとき、大好きな阪急うめだ本店をひとりでプラプラしていました。エスカレーターに乗ろうとしてふと目に入ったのが、紺にフューシャピンクのすてきなカーディガン。

 吸い寄せられたものの、うぬ、よく見たらそこはセリーヌ。買えるはずもない、と立ち去ろうとしたら、「かわいいでしょー、よかったら着てみてください~」と、こともあろうに試着のすすめが!

「いやいやいや……絶対買えないんで~」と素直に反応する私。

「いや、まあでも、今お店すいてるし、一度着てみて、なんか感じてくれたらそれでええし、着るのはただやし。ささ」

 ささって、なんというフレンドリーさ。仮に何かの作戦だったとしても、神レベルの気さくさではないですか。そうよね、着てみたら、あらぬことを感じてカーディガン積み立てをはじめるかもしれないし。

 この日は、申し訳なさすぎて試着は遠慮したのですが、いつもはスルーする店内に入り、今シーズンのセリーヌの魅力を楽しく教えていただきました。眼福眼福。・・・

 ということで、ひとりで大阪に行ったら、阪急によく行きます。東京と同じものでも、あえてココで買うことも。

 試着していたら、隣の知らない試着室の方(お客さん)が、「よう似おうてはるわー、それどこにあったん?」とか話しかけてきて、盛り上がったことも。化粧品売り場も怖くないからおすすめです。

 

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 ひとり旅でひとりゲーム的によくやるのが、「いいね!と言おう」キャンペーンです。駅員さんとかショップの店員さんがしてくれたことを、いいなと思ったら、「すばらしい、ありがとう」と声に出して言う、ほめる、ただそれだけです。

 ・・・いつもなら心の中だけで思うことを、キャンペーン中は口に出して言います。はたまた、〝Tシャツかわいいな〟と思ったら、「Tシャツめっちゃかわいいですね」と言います。たとえ、やや引かれても。

 キャンペーン中は、1回でも多く「いいね!」と言いたい、ほめたいと思っているので、ほめどころを探すことに熱中して、いつもとは違う自分になるのがなかなかにおもしろいのです。

 たとえば、店員さんがゆっくりラッピングしているのを見たとき。わけもなく常に急いでいる東京では、〝おそ。早く~〟と心の中で叫ぶところですが、キャンペーン中だと、〝丁寧にやってくれている。よし、これにお礼を言うぞ、ほめるぞ!〟と思うので、イラッとしません。

 このキャンペーンをやると、相手をほめているようで、気づくと自分がごきげんになっています。不思議とやさしい気持ちになっていく。おおらかになるという方がぴったりくるかな。

 なんだ、いつもそうしたらいいじゃん、という声が聞こえてきます。はい、その通り。私もいつもそんな自分でいたいと願っています。願ってはいますが、これがしかし、何かに追われるような日常では、なかなかできない。それで、旅先ならば、というわけです。

 ・・・

 ・・・「恩送り」という言葉があります。お世話になったな、とご恩を感じたら、たとえその人に返せなくても、誰かに優しくする。すると、その人がまた次の誰かに、とご恩が送られていく。

 ひとり旅だと、生まれ変わったような気分で、素直にできます。いつもそういう人にワタシハナリタイ。日々練習です。