神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた

神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた

 初めは「古事記」の舞台となったところを訪ねていたそうですが、そのルーツを探って行ったらイスラエルにまで繋がったということで、このタイトル。

 面白かったです。

 

P82

 剣山は鶴亀山とも言われています。

 ここで出てくるのが、またもやあの「かごめ」の歌。かごめ→籠の目→ダビデの星、夜明けの晩→夜が明ける→よはね→ヨハネ(イエス使徒の一人)と繋がるのではないかとの説もあります。・・・

 ・・・戦前から日本と古代イスラエルの結びつきに気づき、剣山の発掘調査を重ねてきた高根正教という人がいました。この高根さんが注目したのが鶴岩と亀岩。数年かけて亀岩の下の発掘を続けていくと、地下131mのところから巨大な球体の、「太陽岩」と呼ばれるものが出てきたそうです。そして、さらにその下には大理石の門や、高さ15mのピラミッド型の空間もありました。やがて、戦後間もない頃には海軍大将であった山本英輔という人が、発掘をして、ミイラが100体以上も出てきたということです。

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「私が『記号』でユダヤを読み解くのが得意なのだとしたら、この方は『音』で読み解いている方です」と杣さんよりご紹介頂いたのが中島尚彦さん。ヘブライ語と日本語の類似について研究なさっている方で、杣さんと同じように、普段は会社の社長さんです。大学院で神学を勉強し、そこで「聖書」の言語であるヘブライ語ギリシャ語を学んだことから、日本語との類似に気がついたそうです。

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 かごめの歌の中にある「籠の中の鳥」というのは失われたアーク、つまり、ご神器を収めている聖櫃を意味しているのではないかという説があるそうです。その聖櫃の上には神様をお護りするためにケルビムと呼ばれる天使像が向き合っていたと「旧約聖書」には書かれています。

 中島さんはかごめの歌詞の中にある〝ヘブライ語〟に類似した言葉について、辞書を引きながら、意味のある文脈を見出すことが出来るか検証してみることにしました。そうしたら、そこに衝撃のメッセージが含まれていたそうです。

「かごめ」とは「khagor+mi」という二つのヘブライ語に分解できる。その意味は「何を囲むのか」「何が守られているのか」「誰を守るのか」となるのだそうです。

「鶴と亀」は「tsur+kamea」で「お守りの岩」。ヘブライ語の意味から想像するに大きな磐座のようなものを言っているのではないか?ということです。これがもしかすると鶴亀山のことであり、鶴岩&亀岩のことであるのかもしれません。

 詳しいことは中島さんのHP(www.historyjp.com)に書かれていますが、中島さんによると、このかごめの歌は二つの意味に訳せるのだそうです。

 一つは

 

 何が守られているのか?誰が守られているのか?

 守護されて封印され、安置して閉ざされたものを取り出せ!

 そして火をつけろ、燃やせ、社を根絶せよ!

 造られたお守りの岩の御利益もなく

 焼かれた荒れ地は見捨てられた

 

 という悲劇のシナリオ。そして、もう一つが救いの道を表す訳。

 

 何が守られているのか?誰が守られているのか?

 守護されて封印し、安置して閉ざされていた神宝を、取り出せ!

 そして、火をつけろ、燃やせ!神の社を根絶せよ。

 水際にお守りの岩を造り、無人の地に水を引いて支配せよ!

 

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 中島さんは「かごめ」の他にも「さくらさくら」や「君が代」についてもヘブライ語との関わりを説いています。とにかくヘブライ語と日本語の類似は多く、知れば知るほどびっくりしてしまうのです。

 以下少しだけ例を出してみます。上が日本語で下がヘブライ語です。

 

 コマル(困る)―コマル(困る)

 スワル(座る)―スワル(休む)

 イム(忌む)―イム(ひどい)

 ハラウ(払う)―ハーラー(遠くへ捨てる)

 ヤスム(休む)―ヤスブ(座る)

 カバウ(庇う)―カバァ(隠す)

 ホシク(欲しく「なる」)―ホシュク(欲する)

 ツライ(辛い)―ツァラー(恨み、災難)

 ダメ(駄目)―タメ(駄目、汚れている)

 イツ(何時)―イツ(何時)

 アリガトウ(ありがとう)―アリ・ガド(私にとって幸運です)