あちらからのサイン

死は終わりではない

 夢に出てきたり、物がなくなって変な所から出てきたり、鳥肌がたったり、突然何かのにおいがしたり・・・あちらからのサインについての話です。

 

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 人の夢の中へ入るのはサーフィンに似ている。ぼくは何度も姉のミシェルの夢の中へ入った。

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 人が夢を見ているとき、脳波は一定のパターンを描き、意識のありかを示す。そのとき意識は、地球とは別の次元に投影されているんだけど、その次元はぼくがいる次元に近い。

 なぜなら、人が夢を見ているときの周波数は、スピリットの周波数にとても近いからだ。

 たとえば、人の夢が五次元に投影されていて、ぼくが六次元で振動しているとしよう。

 ぼくにとって、人が夢を投影している次元を見つけて、そこへ入り込むのは簡単なことだ。といっても、誰の夢にでも飛び込めばいいわけじゃない。ぼくはかならず、相手がほんとうにその体験を必要としているかどうか確認する。だから、ぼくは、間違いなく助けられるとわかっている人の夢にしか入っていかない。

 物体を隠すのはめちゃくちゃ楽しい。だから、いろんな方法で隠してる。

 相手の視界をさえぎって見えなくすることもできる。・・・そこにいる全員から何かを隠したいときは、その物の前にエネルギーを出現させて、後ろの空間を映し出す。ちょうど透明人間のマントのようなものだ。

 それから、物体のエネルギーを分解して、べつの場所で組み立てるというやり方で隠すこともできる。ほら、『スタートレック』のカーク船長が「チャーリー、転送を頼む」って言うよね。

 あれだよ、あれ。

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 ぼくは家族に鳥肌を立たせるのも大好きだ。

 母親とコミュニケーションをとろうというときに、おもに使う手段なんだけど、・・・相手が触られているとかハグされていると感じるように、体のどこか一ヵ所を重点的にねらう。

 ぼくがつくり出すのは、つぎの二種類の感覚のうちのどちらかだ。

 一つ目は、ぼくのエネルギーフィールドの外側の層を相手のエネルギーフィールドと同化させることで、相手の肌に接している空気、またはエネルギーを変化させる方法。でも、ぼくの周波数を下げないと、相手は感じられない。すでに話したとおり、相手の周波数と同調していないとだめなんだ。これは、物体移動の場合と似ている。物体を動かすためには、周波数を個体の周波数に近づける必要がある。

 二つ目は、相手の脳の中の、鳥肌の感覚をつくり出す領域をいじる方法。これはそのボタンを押すだけでいい。

 においをつくり出すのはぼくの得意技だ。・・・

 ・・・地球にいたころに嗅いでいたにおいのエネルギー的特徴を把握して、複製すればいいだけだから、どうってことない。

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 最愛の家族や親しい友人を失くした人が、鳥や、蝶などの訪問を受けると、亡くなった人が姿を変えて現れたのだと考える。そう思いたくなる気持ちはわかるけど、事実は少し違う。

 でも、そういう場合、遺された人にとっては特別な瞬間だから、ぼくは、羽のある生き物に働きかけて、その人のもとへ誘導するようにしてる。

 よく使うのがトンボだ。とても誘導しやすい。ぼくは自分のエネルギーを使って、ねらった方向へトンボが飛んでいくように、周囲のエネルギーを操作すればいい。

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 人間にいたずらを仕掛けて楽しむときのコツは、その人の猜疑心を少しずつ解かしていくことだ。怖がらせたり、いっぺんにあまりにも強烈な体験をさせたりするのはよくない。

 逆効果になる。ぼく自身もリラックスして、楽しみながらのほうがいい。