第4密度の社会

激動の時代を生きる英知―内なるガイドにつながりアセンション

 つづきです。

 

(10)所有しない

 第3密度の世界では、将来に対する恐れや不安から、何でもかんでも自分のものとして所有したいという思いが根強くあります。そのため、必要以上に物を買いあさる、集めるということを本能的に行なっています。金をためるということも基本的に同じ思いからです。つまり。第3密度では、所有することに大きな意味と価値があります。

 それに対して、第4密度の世界では、所有するということにはあまり意味がありません。恐れや不安がないからです。何かを所有することで恐れを解消しようとする必要がないのです。むしろ、何かを所有するのは、それに束縛されることになるので、できるだけ避けたいと思うのです。この世界では、身軽なのが一番なのです。何ものにも束縛されない自由、それがこの世界での最高の価値です。

 だから、必用最低限の物以外は所有しません。それも一時的な所有です。すべてはある意味、全体で共有されています。個人は必要なときに必要な物を買う。必要なくなれば、また全体へ戻します。第4密度の世界では、そういうことが可能な社会システムになっています。

■等価値制度

 リサ・ロイヤルの本に『アセンションの道しるべ』(ネオデルフィ)という本があります。その中に、第4密度の世界における経済制度のひとつの例が紹介されています。それは、プレアデス星団の中の一つの恒星に住むプレアデス人社会で行われている制度ということです。それは、「等価値制度」と呼ばれています。

 私たちにはちょっと想像もできないのですが、そこの住人は必要なものがあれば、スーパーに入って必要なものを必要なだけかごに入れ、そのままスーパーを出ます。お金は必要ありません。今度は自分のところに誰かが来て、自分が提供するサービスを求めてきたら、その人の必要とするだけを提供してあげます。お金はもらいません。

「等価値制度」と呼ばれているのは、みなが自分のできるサービスを必要とされるだけ無償で提供することで成り立つ経済システムだからです。これで社会が成り立っています。

 必要なものを必要なときに必要なだけもらう。その代わりに、自分ができるサービスを求められたらそれを必要とされるだけ喜んで提供する。というシステムです。

 それぞれが自分の提供できるサービスがわかっていて、お互いが助け合っています。

 これが第4密度の社会システム、経済システムです。これが理想です。他の星も似たようなシステムのようです。バシャールも同じようなことを言っていました。

 この第4密度の社会にはお金そのものが存在しません。必要以上に何かを求めなくなれば、いつでも必要最低限で済みます。ですので物が不足することを心配する必要がないのです。これは全員が分かち合いの精神を有しているから可能なシステムです。

 バシャールが言うのですが、「私たちは豊かさの定義を変えなくてはいけない」と。

 第3密度的な豊かさは、物をたくさん必要以上に抱え込んで、ある意味、不安や恐れから逃れようと、何でもかんでも溜め込んで独り占めしています。必要ない物まで溜め込んでいます。物だけではなくて地位や名誉もそうです。・・・

 ところが第4密度は「必要なものが、必用なとき、必用なだけ手に入る」世界です。バシャールはそれが「豊かさ」だと言います。・・・ガイドにつながりだすとシンクロニシティが起きてくると言いましたが、本当に自分が必要としているものは絶妙なタイミングで揃ってきます。だから心配しなくてもいいと本当に思えてきます。

 ・・・肝心なことは、ガイドとのつながりができ、大きな安心感、満足感に満たされることです。そうすれば恐れから解放されます。

 そして必要なものが必要なだけ絶妙のタイミングで揃うことを実際に体験するようになります。そのことによって、「必要なものが、必用なとき、必用なだけ手に入る」ということを確信できるようになります。今の段階で、この価値観を信じろと言われても、とても信じることはできないと思います。信じる前に心配ですし、不安です。

「来月100万円必要です。でも大丈夫、天から降ってきますから」とは、とても信じられません。実際、世の中全体がまだ第3密度から第4密度への過渡期にいます。自分自身もそういう段階にいますから、「必要なものが、必用なとき、必用なだけ手に入る」わけではありません。これはあくまでも第4密度になった段階での話です。

 ただしそちらの方向へ向かっていることは間違いありません。今は、そういうことをときどき体験し始める段階にいます。そして、さらに体験が増えてくると、信じられるようになる人が増えてきます。そうすると、ますますそういうことが起きるようになり、最終的にみなそれを信じるようになり、第4密度へと入るのです。

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