釈迦の霊泉

創造&老年 横尾忠則と9人の生涯現役クリエーターによる対談集

 建築家の磯崎新さんとの話の中に、それは飲んでみたいかもというお水が紹介されてました。

 

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横尾 磯崎さんね、群馬県みなかみ町上牧っていうところに釈迦の霊泉というのがあるんです。で、そこの霊泉というのは、その霊泉を見つけたお母さんが、ある日突然神様とコンタクトするようになったんですよ。

 終戦のときに、彼女が西の空を見ていたらしいんです。そうしたら、雲がぱぁっとたなびいてきて、その雲の上に八百万の神がずらっと並んで現れたんです。そのお母さんは、そういう経験がないので驚いたんですよ。

 ・・・

 そうしたら、・・・終戦の後ですから「これから日本の国を立て直さなくてはいけない。そのために、人々のために役立つことをしなさい」と言われたらしいんです。どうやって辿りついたか詳しくは忘れましたが、そのお母さんが、その霊泉を発見して。その霊泉は調べてみると殺菌力がすごいらしいんです。外国からもいろいろ調べに来て、これはすごい霊泉だということになったらしい。それが、この人にとっての「人助け」だったみたいですね。

 僕はそこのお水(群馬県釈迦の霊泉https://www.shakanoreisen.com/)を四十三年間ずっととっているんです。

 ・・・その水は腐らないんです。・・・

 ・・・

 僕は四十三年間、一日も欠かさずにずっと飲み続けています。

 とにかくね、飲み比べてみてください。ぜんぜん違います。今日もポットに入れて持ち歩いていますよ。送るよう手配します。

 

磯崎(小さいカップに注いで飲む)。ウッおいしい。「あっちの水はにーがいぞ。こっちの水はあーまいぞ」という子どものときの唄がありました。あんな甘さが口中に広がります。いやぁ、今日の対談は、この水に出逢うために導かれたようだなぁ。

 

横尾 それだけでよかったです(笑)。