苫米地さんの、悟るとはなんでしょうか?というお話です。
P180
・・・悟るとはなんでしょうか?
私の答えは「この世は幻であると理解すること」です。
なぜ、幻なのか、なぜ、幻であることが悟りにつながるのかは、本書内でも語っていますし、私の他の書籍でも語っていますので、詳細は省きますが、これは私が仏教を研究した成果であり、瞑想を通しての体感でもあります。
ただし、悟りを理解するだけであれば、いまは小学生でも理解できます。「この世が幻である」と理解するとは、この世が情報空間だと理解すればいいだけです。
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・・・私は難しいことを言ってるわけではないのです。要はあなたの目の前の世界は、あなたが見たいもので作られていると言っているだけです。
・・・例を挙げましょう。あなたの奥さんが妊娠したとします。すると、その日から妊婦さんが気になるようになり、この世には妊婦マークなるものがあって多くの女性がその妊婦マークが入った札をバッグからぶら下げていることに気づくのです。そして、「この世には妊婦さんがこんなに多かったんだ」と改めて思うのです。
ただし、この世界そのものはなにも変わっていません。変わったのはあなたです。・・・奥さんが妊娠した瞬間に、あなたの興味の対象が変わったがゆえに目の前の世界が変わったのです。
「この世が幻である」とはこのことを言っています。つまり、この世とはあなたが見たいモノで構成されている世界のことなのです。
これが理解できれば、この世を変えることも簡単です。あなたの好奇心を変えればいいだけだからです。あなたが変われば、世界は変わります。そのことは同時に多くの人が抱えている悩みや憂いも簡単に消し飛ばすことができるという証明でもあります。これが「悟る」ということです。
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ただし、これを体感するとなると、瞑想が必要になってきます。「理解するだけなら小学生でもできる」というのはこういうことです。
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さて、ヨーガや瞑想は現代人には必要不可欠なものです。なぜなら、いま多くの人が煩悩に振り回され過ぎているためです。特に、現代の日本はあまりにも拝金主義に走りすぎています。そんな世の中を変えることができるのが本当の瞑想です。
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・・・皆さんの見方が変われば、この日本を、そして世界をも変えることだって簡単にできるのです。