脚に味覚が

遺伝子はダメなあなたを愛してる (朝日文庫)

 こちらは、蝶は前脚の先で味を感じているという話。

 

P223

 何で読んだのでしょうか、私はすでに蝶たちが味覚を口で感じているのではないことを知っていました。蝶たちは味を前脚の先で感じているのです。ですから蝶に砂糖水を飲ませようとするなら脱脂綿を割り箸で持って、そっと蝶の前脚に差し出せばよいのです。蝶はせわしなく脚を動かしたかと思うと、すぐに口吻を伸ばし始めます。

 

 ちょっとびっくりしたのには続きがあって、偶然その時読んでたビッグイシュー363号にも、魚版の似た話が載ってたんです。

「ホウボウという海底に棲む魚は、胸ビレにたくさんのスジがあり、それを足のように動かして海底を歩くという。実は、このホウボウのスジには味を感じるための味蕾があるというのだ・・・人間でいえば〝足のつま先で味を感じとっている〟ようなもの。・・・」

 

 蝶と魚に共通点があるとは、びっくりでした。

 さらにそのビッグイシューには、海底にミステリーサークルを作るアマミホシゾラフグという魚のことも載っていました。

 こんなサークルを、産卵のために作るそうです↓

アマミホシゾラフグ 海のミステリーサークルのなぞ (ほるぷ水族館えほん)

 メスが卵を産みつける巣を、オスたちが一日~一週間かけて作るのだとか。

 つくづく知らない世界は果てしなく広がってるな~と思いました。