宇宙人

下北沢について (幻冬舎文庫)

スターラインズリユニオンに出たときの体験↓

みたいなことが書いてあって楽しかったです。

 

P58

 私の仮面ライダーはキバくらいで更新をストップし、ウルトラマンはマックスまでだった。多分もう一生更新されないだろう。

 私は小さいときにはじめて仮面ライダーを観て本郷猛にしびれた世代だし、ウルトラマンは私にはじめて宇宙人がいるかもしれないという観念を教えてくれた。

 大人になって海外のチャネラーだとかサイキックだとかに会って、オリオン星人だとか地球を助けてくれる宇宙人がウォークインして人間に交じって暮らしている話などを聞いても、また、虫の遺伝子が人間に混ざってしまって怪人ができる映画などを観ても、な~んとも思わなかったのは、ウルトラマン仮面ライダーのおかげだと思う。むしろそこまで違和感がなかった自分が心配だし、日本人のスピリチュアル度の高さがこわいくらいだ。私たち日本人は、ごく普通に「異形のものや宇宙から来たより知能が高い洗練された人々が、未開の自分たちを手助けしてくれる、そういう愛のある行為がこの世にあるかもしれない」そんな神話みたいなことをずっと受け入れ続けているのだ。すごいよな~。