体が助けてくれる

すばらしい日々

体が自然に動くという話です。

体にまかせるとスムーズに流れていけますね。

 

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 頭で考えてよいと思えることを、次に体を使って実行するものだと思っていたけど、そうではないということが最近になってわかってきた。

 頭は停止していても、いつのまにかそうじができている。ごはんを作っている。

 庭にたくさんの雑草が生えていて、ああ取らなくちゃと思う。水やりのときに取ればいいか、などと思うと面倒くさくなる。

 でもそんなことを思わなくても、ふと庭に出るといつのまにか自分が草をむしり、水やりをしている。

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 体が助けてくれるのを強く感じるようになった。

 熱を出すのも倒れるのも、体が自分を休ませるためにしてくれるいいことだと思うと、寝込む自由だけはどんなに忙しくても確保しておこうと思う。

 体が助けてくれることを心から信じていないと、頭がオーバーヒートする。

 はりつめて緊張してしまいゆるむときがなくなって、体がもっとたいへんになるという悪循環になってしまう。

 ゆるむってどういうことかあまり知らないままに大人になってしまうと、ゆるめかたがどんどんわからなくなる。ゆるむっていうのは、もういいや、と思うこと。体の力が抜けること、今のことだけ考えること。