権限と責任がやる気につながる

力を引き出す 「ゆとり世代」の伸ばし方 (講談社+α新書)

これは確かにそうだなと思いました。別で読んだ本にも「ほうれんそう」報告、連絡、相談をなくして、個人の裁量でやらせたら、(他にもその会社は、残業ゼロなど一般の会社の逆を行く方針でやったそうです)業績が上がったという話がありました。

 

P170

原田 ・・・就活でうまくいかなくて希望の会社に入れなくて腐っちゃてる若者が原監督の会社に入ってきたとします。そういうときに、どうやってその若者のモチベーションを上げますか?

原 その年代に応じた権限を付与し、それに伴った責任を取らせますね。もちろん最終的な責任は上が取るんですけどね。

原田 権限を与えると、意外と人間は息を吹き返す。

原 人間は自分で考えてやるほうが力を発揮しますよ。・・・

原田 ある大企業でずっと人事部長をやってきた方が知り合いにいるんですが、その方が言っていたのが、人がおもしろがる仕事というのは、じつは業種とか仕事の種類はあまり関係なく、自分の意思で、自分が主導して主体的にやれている仕事だ、ということでした。

 つまり、若者のうちは、「テレビ局に入りたい」とか「この商品をつくりたい」とか「やりたいこと志向」に陥りやすく、それが間違ってるというわけではないけれど、案外希望の会社に入ってみると理想と現実に大きなギャップがあったりする。よって、業種や職種でやりたいことを測ることは難しい。しかし、どんな会社であっても、どんな職種であっても、自分に自由や裁量権が与えられている仕事は、ある程度おもしろい仕事だと言える、ということだそうです、彼の長年の調査結果から言うと。