眼に見えない大切なもの

再開です(*^_^*)

市川海老蔵 眼に見えない大切なもの (Grazia Books)

10年近く前に出版された、市川海老蔵さんの本を読みました。
脳科学者の茂木健一郎さんと一緒に、いろんな方を訪ねます。
奇跡のりんごの木村秋則さんも登場していて、とても興味深かったです。

P74
茂木 ・・・木村さんは「竜を見た」と公言するくらい、スピリチュアルなものにも理解がある。・・・
・・・
木村 海老蔵さんは、見た竜はどのくらいの重量があると思いましたか。

海老蔵 重量!?

茂木 こういうことを聞くのが木村さんなの。不可思議なことに出会うと、たいていの人はファンタジーで話を膨らませてしまうのだけれど、木村さんはそれを冷静に観察しようとする。

木村 私が見た竜に重さはなかったと思う。ものすごく大きい。でも、それが細い松の枝の先端に載っているのに、枝一本かしいでなかった。普通はスズメが来ても揺れるよ。でも、竜が載ってもぜんぜん揺れない。ということは竜は1グラムもない。

海老蔵 いやあ、竜の重さなんて考えたこともなかった。

木村 見たとき、不思議ではなかった?

海老蔵 ええと……。

木村 鏡も左右が逆に映るでしょ。それが不思議で仕方なかったのだけれど、何枚割っても答えが出なかった。機械は意外と簡単だと思うの。ギターアンプをつくるときに真空管を使ったのだけれど、1本だと出力が10ワットなのを2本にすると100ワットになる。それを4本にすると出力はどうなると思います?

海老蔵 ……1万ワット?

木村 そう思うよな。ビートルズギターアンプを設計した人もそう書いていました。でもやってみたら変わらなかったの。普通は100倍になっていい。計算で求めたらそうなる。でも、実際の出力は変わらないんです。でも音質がぜんぜん違ったの。超やわらかい音が出たの。

海老蔵 つまり出力とは別に、音質という別の範囲が広がったわけだ。

木村 そうだと思う。言えないところで計算外のことが起きているの。・・・やってみないとわからない。そういうことは他にもたくさんあります。
・・・
 見える部分での計算どおりにならないのは、見えない世界があるからだと思うの。でも、自分で試してみなかったらそれを知らずに終わっていたわけです。本に書いてあることが正しいと思っていたわけさ。
・・・
 世界中が信じていることでも、実際は違っていることもあるの。
・・・
 そうそう。茂木さんにぜひとも質問したいことがあったの。太陽の温度は本当に10万度なんですか。

茂木 計算上はね。

木村 理論上はそうなんだよな。ところがイギリスの天文台が偶然撮った写真に、太陽を通過する星が写ってたんです。あれ、知らない?

茂木 知らなかった。

木村 とにかく太陽が10万度もあったら、星が溶けてなくなるでしょう。でもなくならなかった。ということは太陽は零度なんじゃないかと。太陽から出ているプラズマかなにかが地球に届くまでにたくさんの元素にぶつかって、あるいは反応して熱になっているのではないかと。

・・・

茂木 つまり常識や教科書まかせにするなってことだよ。常識は疑ってかかる。そして何でも自分でやってみる。木村さんはそれが徹底しているんです。だってさ、木村さんのご飯のおかずってメロンなんだよ。

海老蔵 メロン?ご飯にメロン!?

木村 やったことない?うまいよ。