再開です(^^)
脊髄性筋萎縮症の青年が、働く場を自分で作ろうと思うまで、そして起業してみたら…という過程をつづった本を読みました。
興味深かったです。
あとがきに、どんな本か紹介する文章がありました。
P172
・・・この本は、著者である僕が経験した「重度障がい者の起業」について、なるべく詳しく記したものです。
執筆にあたって、僕は1つ決めていたことがありました。
それは単なる「障がい者のドキュメンタリー本」としてではなく、あくまで、「働くということ」をテーマに執筆をし、今の日本にどこか欠けている「働くことの本当の意味」を問いかける内容にしようというものです。
そのため、健常者・障がい者を問わず、読んでいただき、もし少しでも参考になる点や勇気づけられる点などがあれば、筆者としてはこの上ない喜びです。
・・・
読者の中には、この本を読んで「障がいを売り物にしているだけだ」と不愉快に思う方もいるかもしれません。僕はそれに対し、否定も言い訳もしません。なぜなら、その特徴は仙拓にとって大きな武器になるからです。社長としてはそれを売り込みの材料として使わない手はありません。
ただ、1つだけ分かっていただきたいのは、それだけでお金を稼げているわけではないということです。すでに記しましたが、障がいがあるというだけで優しくしてくれたり仕事をくれたりするほど、世の中は甘いものではありません。仙拓を設立し、ビジネス社会に入り込んだ瞬間から、僕と松元は障がい者や健常者などといった枠にとらわれない土俵に立ったのだと思います。
これから仙拓がどのように成長していき、僕の最大の夢である「重度障がい者の働ける会社」にどこまで近づいていけるのかは未知数ですが、僕は相棒の松元となら、どんな大きな壁でも乗り越え、夢に向かって仕事をしていけると信じています。
なにより、働くって、とても楽しいことだから。