宇多田ヒカルさん

点―ten―

NHK宇多田ヒカルさんが出ていて、こういう人だったんだ、知らなかった…と興味を持ち、本を読んでみました。
そしたら印象に残る言葉が満載でした。

P238
 正反対なものをたくさん持った親を両方理解しようとする子供心って、自然といろんなものを極端な反対のものも取り込もうとして、そこで理解が広がるっていう作用があるのかなって思った。

P310
 ファンクラブがないこと。
 なぜかというと“私のファン”として固定ファンになってもらうことを望んでないんですね。
 今、好きでいてもらっても、これから私のやる音楽は変わるかもしれない。
「絶対好きでいて!」とかじゃなく、それぞれが今回の曲は好きとか、今回の曲はそうでもないとか、確認してもらうほうがいい。

P344
 眠ってるようなもんです、常に。
 夢の中だったら何があってもいいじゃないですか。
 だから何も怖くないんです。

P380
 わたし、極限まで集中できることが一番の能力だと思っていて、曲作りでも歌っているときでも、極限の集中状態まで昇りつめていくと、すごく居心地よくて懐かしい気持ちいい場所まで突き抜けるんです。
 あ、これがわたしなんだなって思うと同時に、自分が存在しない無の状態で、何かに溶け込んでいる感じがある。
 そのときが一番「生きてるな」って感じるの。