あちらにいるお父さんからのメッセージ、こういうことがあると、確信が持てますね。
ちょっと長くなりますが、感動的なエピソードでした。
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この世を去り、先に天に還った身内なども、守護霊となり、じつはしっかりとあなたを守ってくれている。
実際に俺のところにも、ばーさん、おやじ、伯父などが来てくれた。
この3人は生前に俺も実際に会っていたので、俺のところに霊体の状態で来てくれたときにも、すぐに誰が来たのかわかった。
とくに、おやじの(霊体での)エネルギーは、俺にとっては明らかすぎるくらいわかりやすかった。
声もしゃべり方も、生前のおやじのままだった。
あの世へ去った方々とコミュニケーションをとることは可能なのか?
答えは「YES」。可能である。
そのことを実証する、俺の驚愕の実体験をお伝えしておこう。
・・・
これは、俺が東京でインディーズの音楽をやっていたころ。
俺のおやじがこの世を去って間もなくのころのことである。
・・・
当時、俺は音楽家(ロッカー)になるために東京で音楽活動をしていた。
おやじは生前、「まあそろそろ音楽やめんといかんぞ」と言っていた。
俺は「ははは!」と、まったくもって聞く耳もたずであった。
「親にやめろと言われたくらいで、やめるなら最初からやってねーだろう」と、俺は考えていたわけである。
ところが、おやじがこの世を去ったあと、おやじのあの言葉がなぜかずーっと気になってしまっていた。
「ああ……おやじはロックを、『そろそろやめろよ』って言っていたな」
「いま、おやじが生きていたらなんて言うのかな?」と、ことあるごとに考えてしまっていた。
「あの世(宇宙)へ行ったあとでも、まだやめろよって言うのかな?それとも霊的次元から見たら、やめろとはもう思わなくなったかな?それとも、応援しているかな?それはないか……」
・・・
そんなある日、なんと!あちらの世界からおやじが、俺に会いにきたのだ!
・・・
その日、俺は寝ている間に霊的世界へ行った。
すると、そこにおやじが来てくれた。そして、おやじは、
「俺の言いたいことは、全部おまえの母親に言っておいたから」
と、だけ言って笑っていた。
・・・
そして、霊的ヴィジョンで、俺の実家に新聞が置いてあるのが見えた。
そして、ちょっと不思議な光景を目にした。
なんともその「新聞記事」のある部分の文章だけが、ぐぐぐっ……と盛り上がってきたのである。
どうやらこれは、その新聞記事の大切なことが書かれている部分だけ文字が浮き上がってきた様子であった。
ただ、このときのヴィジョンでは、そこに何が書かれているのかまでは見えなかった。
・・・
「ああ、いまのは夢ではなく、霊的世界だったな。おやじ元気そうだったな」と、思った。
同時に俺は、この体験はいったいなんのことだろう?
・・・あの新聞には、いったい何が書かれていたのだろうか?と疑問に思っていた。
その謎はすぐに明らかになった。
その数日後に、実家のおふくろから1通の手紙が届いた。
何やら「ちょっといいものを見つけたので送ってあげよう」と手紙を書いてくれたらしい。ところが、その手紙が驚愕の内容であった!
なんと!その手紙の中には、俺が霊的世界で見たヴィジョンと同じく「実家にあった新聞の記事」が同封されていたのである。
霊的世界で見たヴィジョンと、完全に一致していた。
しかも、その記事にはドーンとでっかく「ロックに終わりはない」と、書かれていた。これは、イギリスのロック・バンド「ローリング・ストーンズ」来日の新聞記事だった。
そして、さらに驚愕なことに、その記事にはおふくろが鉛筆で大切なところに線を引いていたのだ。
これは霊的世界で見たヴィジョンの記事の大切なところの文字が浮き上がってきた箇所と完全に一致していた!
・・・
俺は神妙な気持ちでその記事の線が引かれているところを読んでみた。
「もしも強く感じる何かがあるなら、そこにしがみつくんだ。音楽を作りたい、物を言いたい、人の気持ちを動かしたい、そう思ってるなら、やり続けることだ」
・・・
グッと込み上げるものがあった。
「生前おやじは俺に音楽を、そろそろやめろよって言っていたが、いまはこう思ってくれていたのか」と知った。
ぶっちゃけ、俺はとてもうれしかった。本当にありがとうな、と感じた。
こうして、ずっとあった「心のつかえ」がとれたわけである。
・・・
・・・俺たちはこの世界だけで生きているのではない。
霊的世界と深くかかわり合って生きている。これが真実なのである。