イタリアのおばあちゃん

イタリア おばあちゃんの倹約の知恵 (中公文庫)

好きなエッセイスト、タカコ・半沢・メロジーさんの「イタリアおばあちゃんの倹約の知恵」を読みました。
おもしろかったです。
この方の本は、どれも読むと気持ちが明るくなります。

P231
 本書は、いつまでもエレガントでチャーミングなおばあちゃんへのストーリーである、とも考えている。願わくば、私もまた、イタリアのノンナのようになりたいものだ。そして日本のおばあちゃん世代の方々には大きなエールとなり、いずれおばあちゃんとなる若い女性たちへのひとつの「目標」にしていただけたら本望。何事もポジティブに取り組み、自信を持って発言し、身の回りに気を配りながら、このせちがらい世の中を笑顔で乗り切っていこうではないか。
 最後にイタリアならではの愉快な事実、判決を記しておこう。若さと美しさを競う「ミス・イタリア」の最終コンテスト番組も、おばあちゃんパワーには勝てなかったという愉快さ。
 つい先日行われた「ミス・イタリア」大会の最終選考番組は、通称、"オーバー・六十五歳"(六十五歳以上のノンナたちがダンスや歌などを披露するパフォーマンス番組)の視聴率にはるかに及ばなかった。
 昨年までは常に「ミス・イタリア」大会の視聴率がトップ。ところがおばあちゃんパフォーマンス番組の時間帯とかち合ってしまった今年に限ってはトップの座から下りざるを得なかった。
 ベーネ、ベーネ、ベニッシモ!いい、いい、すごくいい!この国のおばあちゃんたちがいかにカリスマ的なパワーと魅力にあふれているかのいい例といえる。