10年前は

小泉今日子の半径100m

「黄色いマンション黒い猫」より10年前のエッセイも読んでみました。
 こちらでも体力などのお話。

P64
 ・・・本当に激忙しい日々でした。もうあんまり若くないし、忙しすぎると消耗が激しそうで怖かったんだけど、これが結構平気でさ、逆にドンドン元気になっていく気がするくらいでさ。今まで自分の体力や精神の許容っていうのを勝手にこのくらい?って決めてた大きさよりも、実際に自分が持っている許容のバケツは遥かに大きかったの。甘やかしてたんだね。甘やかしすぎるとたぶん身も心も老け込むね。・・・もうすぐ38才になっちゃうけど、まだまだ働き盛りだよ。甘やかしてる場合じゃないんだよ。今の自分の力っていうのがどのくらいなのかって確認するためにも少しだけ無茶をするべきだと2003年の忙しい日々のなかで悟ったよ。
 ただし、無茶苦茶までやっちゃったらダメね、今の時点でできたとしてもダメ。無茶でおさまる範囲の無茶で。あらら?苦茶が余っちゃったよ。・・・常に限界まで頑張ってたら疲れちゃう。でも甘やかしすぎてもダメになっちゃう。無茶苦茶×。無茶○。2004年の書き初めにはこう書き込もうと思う。

P158
 ・・・今や人様に自慢できることと言ったら体力だけですもの。滅多に風邪引かないし、大病したことないし、徹夜にも強いし、お酒飲んでも二日酔いにならないし、本当に丈夫な体なの。30才過ぎて舞台に挑戦するようになって毎日ストレッチしていたら体がドンドン柔らかくなって、開脚したまま上体倒して肘ついたりできるくらい柔らかくなりました。「なせば成るなさねば成らぬ何事も」だね。ストレッチやってると肩凝りなんかも解消されてよいことばかりですわよ、奥さん。