堂本剛さんがいろんな方と対談してる「ココロのはなし」を読みました。
おもしろかったです。
印象に残ったところをまた、書きとめておきます。
こちらは登山家の竹内洋岳さんと。
P53
堂本 ・・・実際、竹内さんは山を登るとき、何を考えて登らはるんですか?
竹内 想像している。
堂本 考えるとかじゃなくて、なんか想像する?
竹内 もちろん、頂上に立っている自分も想像してますけど、死んでしまうことも、いろんなパターンを想像するんです。
堂本 パターンがいっぱいあるわけですね。
竹内 それをいかにたくさん想像できるかどうかを自分で競っていくわけ。たとえば、一歩踏み出した先に何が起きるかっていうのを、いかに多方面に、多重的に想像できるかっていうのを自分で競うんです。
堂本 なるほど。
竹内 その想像を繰り返すことで、私達は危険を回避しているんです。
堂本 予測ではない想像なんですね?
竹内 予測ではない。
堂本 自分もライブをやるときに、想像することによって、自分が立つかもしれない未来というものに、一度旅に出るんですよ。本当にそのイメージですよね。
竹内 でもきっと、音こそが想像じゃないですか。
堂本 たしかに、そうですね。
竹内 想像した音が実際の音になるんだと思うんです。それと同じように、私は山に限らず、すべてのものの始まりは想像だと思う。