「つらいと感じても心配いらない 神さまはいつだってそばにいるから」というちょっと長いタイトルの本を読みました。
面白かったのと、「おわりに」に書いてあったように↓何かを教えようとしてる本ではないところがいいなと思いました。
P205
おいらは、ろくでもない人生を送っていました。学歴はないし、仕事は続かないし、自分のことしか考えていなかったしね。
どう生きていいのか、何をしていいのか分からないから、旅ばかりして、本ばかり読んでいました。
その頃読んだ、ポールオースターの『ティンブクトゥ』って小説に、ホームレスになった主人公が、高校時代の恩師に再会して言われる言葉があります。
「あんた、人生滅茶苦茶にしちゃったみたいね」
インドかどこかの安宿でそれを読んで、ああそうだな、おいらも同じだな。そう思ったのを覚えています。
でもね、滅茶苦茶なまま、おいらの人生は終わらなかった。
あれ、おいらって意外にいい奴かもって、人生って意外にいいものかもって、そう思えるようになってきたからね。
どうしてそうなったのか?
おいらはそれを書きたかった。
だけど、こうしたらいいよ。こういうことをやってみたらいいよ。そういうことは書けない。
だって自分でも理由なんて分かっちゃいないからね。
それで自分の身の上に起こったことを、全部そのまま書きました。