脱東京

脱東京  仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住

「モバイルボヘミアン」を書いた方の他の本も見てみました。
「脱東京」というタイトルで、こちらも、こんな生き方もあるんだなーと興味深く読みました。

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 僕は、8年前の2007年にハワイに移住しました。・・・
 本格的にハワイに拠点を置いたのは2007年ですが、実はその3年前の2004年から日本とハワイを往復する生活をスタートさせデュアルライフの準備を始めました。
 学生時代から、このような暮らしがしたいと漠然と考えていました。仕事や生活をする場所だけでなく、時間、考え方、服装など、あらゆるものを自分の自由にしたかった。何かに縛られたくないと思っていたわけです。
 そんなふうに感じていたとき、アメリカの留学先で衝撃的な出来事がありました。
 留学先のアリゾナ州は、冬は温暖な気候なのですが、夏は猛烈な暑さ。50度を超えることもあります。ですから、夏は涼しいところ、例えばコロラド州ボルダ―などで暮らす人がかなりいました。つまり、気候に合わせて、過ごしやすいところで暮らしていたわけです。
 そういう人たちを目の当たりにして、自分の目指す人生がハッキリしたのです。
 一つの場所に住み続けなくてもいい―。
 心地いいときに、心地いい場所で暮らせばいい―。

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 この本は約3カ月にわたり、東京を含む16地域、個人14人、17団体にインタビューし、あたらしい移住スタイルについてまとめた本です。今回取材させて頂いた方々の基準として、エリアについては、ライフスタイル・バリューの高い地域を選びました。人に付いては、自分のライフスタイルをしっかり持った人やクリエイティブな生き方をしている人、企業・団体についてはあたらしい移住スタイルをサポートしているものに、多くの候補から絞って取材を行いました。
 魅力的な地域があるのに、何のために東京に固執していたのか、今こそ見直す時が来ているのです。