彼女は何者か?

響きわたるシベリア杉 (響きわたるシベリア杉 シリーズ2) アナスタシア第2巻 (響きわたるシベリア杉シリーズ)

2巻目で、印象に残ったところです。

P197
「・・・彼女はいったい何者なのですか?彼女は自分を『人間』だと言い、他の人たちは彼女を宇宙人だとか女神だとか呼んでいます。これでは完全に混乱してしまいます。何らかの明快な答えにたどり着きたいのに」
「すべてがとても単純明快なことなんだよ、ウラジーミル。人間は存在するすべてのレベルの次元に同時に生きることができる宇宙で唯一の存在だ。地球的存在次元において生きている大部分の人は、地上の物質化された現象のみを見るが、それ以外の目に見えない本質も同様に感じ取る人々がいる。
 アナスタシアを女神と呼ぶ人々は真実の前に罪を犯しているわけではない。人間と、人間以外の存在するすべてのものとのちがいは、人間は意識の中で最終的に物質化する形とイメージを創出することによって、現在と未来とを創り出すことができるということ。
 未来は、創造者である人間の意識の、鮮明さと調和の度合いと速さと意図が、どれだけ純粋であるかによって決定される。この意味において、アナスタシアは女神だと言える。・・・」
 ・・・
 私はちょっと考えてからたずねてみた。「なぜ彼女は私に『私は人間よ、女性よ』と繰り返すんですか?あなたが言うように、もし彼女が女神なら」
「地上での肉体をもった生活においては、彼女はふつうの人間でふつうの女性だよ。彼女の生き方はいくぶんふつうではないけれども、彼女はほかのすべての人々と同じように、喜びに満たされたり、悲しみに打ちひしがれたり、愛し愛されることを望んだりできるんだ。彼女がもっているすべては、人間にもともと備わっているもの。人間本来のありようなんだ。・・・」