大原扁理さんの本

年収90万円で東京ハッピーライフ 20代で隠居 週休5日の快適生活

「20代で隠居」の大原扁理さんの新刊「年収90万円で東京ハッピーライフ」を読みました。
共感するところがたくさんあって、読んでよかったです。
また印象に残ったところを書きとめておきたいと思います。

P5
 大学に行かせてもらえるような金は家にはないので進学は諦め、かといって就職するのもな〜と思ってたら、クラスメイトは全員しっかり卒業し、それぞれの旅路を歩いていってしまいました。もともと何かに追いつくのが苦手で、いろいろ遅れ気味ではありましたが、このときから本格的にわたしの「乗り遅れ人生」が始まったように思います。
 でも、いざ乗り遅れてみたらこれがめちゃめちゃ楽しくて……ここは楽園かと思いましたよ。

P9
 とはいえ、昔からこんな能天気な人間だったわけでもありません。フツーの人と同じように、悩みもあったのです。今ふりかえると、それも現在の生活スタイルや考え方に明らかに影響しているように思います。
 ・・・
 そんなこんなで、現在は適度に社会と距離を置き、週に2日ほど介護の仕事をして、たまに友達とも会ったりして、のんびり生きています。お金もモノも地位もない質素倹約生活だけれど、これはこれで、まあ楽しいもんです。
 これは、社会的成功から乗り遅れまくったら、不幸になるどころか毎日が楽しすぎて、ジョーシキっていったい何だったんだろう、進学しなきゃいけないとか、就職しなきゃいけないとか、結婚とか子育てとか老後の蓄えとか、資格も技能もマナーもテレビもスマホも友達も、なくても生きていけるものばっかりじゃん。もう自分しか信じないもんね。何が幸せかとか、自分で決めちゃうもんね。おならプーだ。という本です。