れもん、よむもん!

れもん、よむもん!

マンガ家のはるな檸檬さんの、読書遍歴をテーマにしたコミックエッセイです。
すごーくすごーく共感して読みました。
たとえばこちら…(本ではマンガ付ですが、文章の部分だけ引用します)

P121
この連載を描くにあたって昔のことを思い出すために
はるなちゃんとメールのやりとりをしていたのですが

そのなかではるなちゃんが
わたしはね あの頃読まずには生きていかれなかった
と書いていて

それは多分きっと私もそうで
生きるために、読んでいたのかもしれないなぁと思います

あの頃の私は若くて幼くて 非力でものを知らずまだ甘えたくて
でも子供扱いをされるのは嫌で

理想と現実のギャップに苦しみ 現実を見つめる勇気を持たず
世界を怖がりしかし傲慢で 誰かに圧倒的に肯定してもらいたいのに
自分で自分を認めることが出来ず いつも苦しくて
自分の居場所が見つけられなくて

そうした中で、すがるように読んだ本たちによって束の間
現実を忘れさせてもらったり はたまた
生きる上でのヒントをもらったりしていて

ただ、紙に文字が印刷してあるそれだけのものに
人生を救われるような瞬間が何度もあったのだと

大げさでなく そう思うのです

たとえばそれが直接的には
生きるヒントにはならないかもしれない娯楽性の高い作品だったとしても
読んでちょっと笑えたり、面白い発想に驚いたり、
知らない世界をのぞき見たりすることで

この世は生きるに値する 
と感じられることがきっと本当に大きなことだったのだと

あの頃の自分を振り返ってみて思います

 こちら↓ではるな檸檬さんのマンガ少し読めます(^^)
 タクマとハナコhttp://crea.bunshun.jp/articles/-/10726
 れもん、うむもん!https://rola.tokyo/?cat=104