価値観の違い

マンガでよくわかる怒らない技術

価値観が違うだけ…ついつい、無意識に自分の価値観を正しいと思いこんでるので、なんで?!という反応をしてしまいがちですが…

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 人はつい自分の価値観で物事を見てしまいます。目の前の出来事には何の意味もないはずですが、自分の価値観の眼鏡を通して見てしまうのです。・・・
 たとえば、中国には「列に並ぶ」という習慣がありません。私が住んでいたシンガポールも華僑の方が7割で、並ぶ習慣がありませんでした。
 シンガポールに移り住んだばかりのころ、バスに乗る機会がありました。かなり疲れていたので、座席に座りたいと思い、バス停の先頭に並んでいました。私は「これで座れる」と思っていました。
 ところが、バスが到着すると、バス停の周辺にいた人たちが、私のことなど目もくれず、我先に乗りこんで行ったのです。
 結局、私は座ることができず、「並んでいたのに!」とイライラがわきあがってきました。
 でも、・・・考えてみたら、並ぶ習慣がある国のほうが少なく、日本はそのひとつです。日本の方が珍しいのです。
 「並べば座れる」という価値観の眼鏡をかけていたために、イライラがわきあがってきたのですが、シンガポールでは、そうした習慣がそもそもないのだからしかたがない。
 ・・・
 価値観の眼鏡はひとつではありません。本当に自分は正しいのだろうかと、今一度自分の見方を見つめ直してみることが大切です。

グレートジャーニー探検記
 そういえば価値観の違いということでびっくりしたエピソードが、グレートジャーニーの関野さんがエチオピアに行った時のこと。
 具合の悪いおじいさんを、治療のために村から街へ連れて行ったら、トイレに困ったとか。
 というのが、日頃自然の中で用を足してたそのおじいさんは、関野さんの泊まってた部屋のトイレに案内したそうなんですが、他の人が一度使った所を使えというのか!と怒ってしまったそうで。
 ちゃんときれいに洗ってあっても、まっさらな場所じゃないとできない、と。
 これには、へぇぇぇ〜と思いました。