逃げてもOK

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

ここも、いいこと言うなぁと思って読みました。

P192
 わたしは、自分の子どもには八十歳まで長生きしてほしい。働き盛りと言われる三十代、四十代で息切れして何もかもがつらくなってしまうくらいなら、わたしは、自分の子どもには、こう言う。
 競争社会から落ちこぼれたっていい。日本を出ちゃっても、ぜんぜん、かまわない。いまいるところがあまりにも苦しいのであれば、そこから逃げちゃえ!
「いくらがんばっても、どうにもならない」ってことを知ることは、とても大事なことだと思う。あまりにも疲れてしまっているのなら、ちゃんと休む。
 心と体を休めて、ちゃんとものが考えられるようになってから「じゃあ、これからどうしたらいいんだろう」って自分とじっくり向き合えばいい。
 自分の中の「ダメなところ」を、そんなに恥じることはないんだよ。肝心なのは、だめになったら、そこからどう切り返すかなんだから。どうやったら、そこで「自分なりの次の一手」を打てるかなんだからさ。