この世でいちばん大事な「カネ」の話

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

西原理恵子さんの本です。
だいぶ前から気になってて、最近読みました。
また印象に残ったところを書きとめておきます。

P106
 才能なんて、だから天賦のものではなくて、ほとんどあとからもらったものだと思う。
 わたしだって、最初は自分に何ができるかなんて、ぜんぜんわかっちゃいなかった。・・・
 おんなじ業界でもいろんな仕事があるから、来る仕事、来る仕事が、ほとんど「想定外」みたいなもの。
 でも、自分がそれをできるかどうかなんて、やってみないとわからないよね。だから、来る仕事は、わたしは断らなかった。場数を踏んでいるうちに慣れてくるし、自分の得意、不得意だってわかってくる。
 ・・・
 フリーランスで仕事をしている先輩から、こう教わったことがある。
「とりあえず二年、がむしゃらに走ってみな。二年食えたらだいじょうぶだよ」って。
 自分に何ができるのかもわかっていない、未熟なころに、仕事を選ばなくてよかったと思う。
 ・・・
 「才能」っていうのは、そんなふうに、自分だけじゃわからない、見えてないものだと思う。自分で「こうだ」と思い込んでることって、案外、的外れだったりするからね。
 ・・・
 だから、わたしは思うのよ。
「才能」って、人から教えられるもんだって。