みんなの死に方

みんなの死にかた

「みんなの死にかた」という本を読みました。タイトルの通り、色んな方の最期がどんな風だったか、著者が記事や本などから調べ、まとめられています。
 どうしても病気の話が多いので、本の中に入り込んで読んでしまうという個人的な事情から、なんか内臓が緊張する…と読みづらい箇所もありましたが(・_・;)、興味深い一冊でした。
 以下は、印象的だった手塚治虫さんの最期です。

P77
<一九八九年一月十五日/今日すばらしいアイデアを思いついた!/トイレのピエタというのはどうだろう。/癌の宣告を受けた患者が、何一つやれないままに死んで行くのはばかげていると、入院室のトイレに天井画を描き出すのだ。>
 最後の日記に、新しい作品の構想を記していた手塚治虫。・・・
 息子として、自身も創作する人間として、眞はこう書いています。
<たとえ一命を取り止めても、引退はもちろん、ゆっくり静養しながらのんびりと作品を作ってゆくなんてことは父の性格上あり得なかったでしょう。次に動けなくなるまで、また馬車馬のように働くだけです。それだけ仕事にかける想い、情熱があったからこそ手塚治虫という天才が生まれたのであり、その宿命は変えられないのです。(中略)/人はいずれ死ぬのです。父の作品はそのことを描き続けてきました。生命を大事にするというのは、死なないように頑張るということではなく、限りある生命をどのように大切に使って生きるかということなのだと思います。>

 ところでこの週末は、伊豆高原のやすらぎの里で開催される「ハート瞑想リトリート」http://www.y-sato.com/news/16955.htmlのお手伝いに行ってきます。ブログはまた月曜日に再開予定です。
 いつも見てくださってありがとうございます(^^)