「最後はなぜかうまくいくイタリア人」という本を読みました。
タイトル、大事ですね。タイトルに目が行って、手に取りました。
読んでみたら、イタリアで過ごしていれば、ADHDが問題にされることはないかも?と思ってしまいました。
目の前のひとつのことに集中していたら、他のことは忘れてしまうとか、待ち合わせなどの計画はあくまで努力目標とか…うれしくなると、どんどんみんなを誘ってしまい、用意してた席が全然足りないとか…(笑)
この本は、そういうことがいい悪いでなく、このような姿勢で書かれていました。
P231
身近なようでまったく異なる文化の2つの国を頻繁に往復していると、どちらがいいとか悪いとか、どちらが好きとか嫌いとかの議論がいかに不毛であるかがよくわかる。それぞれの国が、長い時間をかけて、それぞれのルールを築きあげてきたのだ。
重要なのは、それをよく理解することである。そうすれば、意味のない誤解や不愉快な思いを避けることができる。そのうえでその国が好きになれなければ、無理に付き合うことはない。人間と同じである。フィーリングが合わない人と無理に付き合う必要はないだろう。
ただ、拒絶してしまう前に、やはり理解したいと私は思う。理解することは、愛することへの一歩である。拙著が読者のイタリア理解への一助となればこれほど幸せなことはない。