目の見えない人は世界をどう見ているのか

目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)

興味を持ったのは、cakesのこちらの記事がきっかけでした→https://cakes.mu/posts/12219
ヘミシンクで非物質世界を知覚するとき、「見える」という形で認識する方も多くいますが、私は「見る」以外の感覚で知覚することが多いので、何かヒントになるかもしれないと思い…
そしたら色々と興味深い本でした。読みながらだんだん世界が変わっていくような。読めてラッキーでした(^^)

P6
 本書は、視覚障害者やその関係者六名に対して、著者が行ったインタビュー、ともに行ったワークショップ、さらには日々の何気ないおしゃべりから、晴眼者である私なりにとらえた「世界の別の顔」の姿をまとめたものです。見えない世界しか知らない人にとっては、逆に目で見た世界が「別の顔」になります。「そっちの見える世界はどうなってるの?」「えーっと、こっちはねえ……」。そんな感じでお互いの世界を言葉にしていきました。
 世界の別の顔を知ることは、同時に、自分の体の別の姿を知ることでもあります。手で「読ん」だり、耳で「眺め」たりと、通常は目で行っている仕事を、目以外の器官を使って行ってみるわけです。私たちは体が持っている可能性のほんの一部分しか使っていません。見えない人の体のあり方を知ると、そのことを強く感じます。