ゲゲゲのゲーテ

ゲゲゲのゲーテ (双葉新書)

「ゲゲゲのゲーテ」を読みました。
ゲーテとの対話」にある言葉に、水木しげるさんのコメントがついています。
水木しげるさんがゲーテが大好きだったとは、有名なことみたいですが知らなかったです(^_^;)
戦地にも「ゲーテとの対話」上中下巻を持って行ったそうです。
ゲーテの場合は人生とか、人間とか、すべてを含んだ発言なんです。幅が広いから参考になるわけですよ」
ゲーテは人生をじっくりと味わった言葉ですよねえ」
など、水木しげるさんのインタビューも合わせて載っていて面白かったです。

印象に残ったところを書きとめておきたいと思います。

P34
特殊なものは人の共鳴をよばないのではないかと心配する必要はない。
すべての性格は、どんなに特異なものでも、みな普遍性をもっているし、
描かれうるものは、石から人間にいたるまで、すべて普遍性をもっている
<上巻 91ページ>

 私は、自分が面白くないことは描きたくないんですよ。妖怪を絵にするのは楽しいです。オーストラリアのアボリジニは、たくさんの精霊たちを絵にしている。精霊が自分のカタチを欲しがっとるんですよ。また、アボリジニの連中も、描くのを楽しんでいるんだナ。
「こんなことをやっても誰も振り向かんのじゃないか」と考えてたら、いいものは生まれんでしょう。自分が楽しむことが大事なんです。