気分は選ぶことができる、ということについて書かれていたところです(^^)
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「気分」は、目に見えたり触れたりするものではありません。ですから、じかにコントロールするのは難しいのです。気分を変えるには、「気分」とつながりのある「感情表現の3要素」を変化させることで、変化させることができます。
「感情表現の3要素」とは、「表情」「動作」「言葉」です。
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表情を変えたら、次に全身の「動作」も加えてみてください。
かつてシンクロナイズドスイミングのソウルオリンピック銅メダリスト・田中ウルヴェ京さんの講演を聞いたことがあります。次のように話をしていました。
「シンクロの選手が胸を張って笑顔で入場行進するのを見て、『試合前によくあれだけの笑顔ができますね』と驚かれることがありますが、逆なのです。一所懸命笑顔をつくって胸を張って歩かないと、プレッシャーに押し潰されてしまうんです」
シンクロの選手は、試合にふさわしい気分をつくるために、あのような表情と動作をしていたのです。トップアスリートは動作や姿勢が気分をキープしたり、高揚させたりすることを知って、実践しています。
私たちも、動作や姿勢次第で、味わいたい気分を生み出せるのです。
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いわば、気分をリセットするのは、世界をどんな色眼鏡で見るのかを選びたいからです。気分がふさぎ込んでいたら、世界はどんよりとしたものに見えます。気分が晴れやかならば、世界は輝いて見えます。
あなたがかける色眼鏡はそれでいいんですか、という問いかけなのです。
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「辛いときは辛い、悲しいときは悲しい」という感情を味わうことがいけないわけではありません。
大事なのは、「それを選ぶのは自分」だということです。
そして、自分で気分と視座を選ぶことができるということです。
あなたがどんな一生を過ごしたいか、そのために今どんな時間を過ごしたいか、ということに意識を向けてみてください。