五郎兵衛さんという自然霊について、そしてメッセージがこんな風に書かれていました。
P90
「上丘の屋敷内にあるお社にいらっしゃる、神様ですか?」
と、私は思わず「神様」という言葉を使ってしまったのですが、五郎兵衛さんは微笑みながら、こう言いました。
「神様なんかではねぇ。ただ護る役目だ。わしのじいさんのときからずっと上丘の家を護ってるのさ」
・・・
・・・なかでも、私たちの人生について語ってくれた二つのメッセージがとくに印象的でした。
①「常に自分は護られている」と感謝する
・・・五郎兵衛さんはじつに穏やかな口調でユーモアを交えながら、
「酒っこなんぞ持ってきて手をポンポンと叩いて終わり、じゃぁわかね(ダメ)っしゃ」
と言います。せっかく神社に来ても近年の人間は形だけで、心がこもっていないというのです。さらに続けて
「いまはこったな世の中だから、だんだん人の心が離れていくなゃ(注 人間としての真っ直ぐな心が薄れていくという意味でしょう)。(私は)拝みにきた人の中から心の良い人だけを選ぶっしゃ。最近は心の良い人が減ったから、楽なようで楽ではないようなことだなゃ。心が離れていく人間はほって(放って)おくっちゃ。みなの願いは全部は叶わないのう。心の良い人だけが護られるのっしゃ」
と、五郎兵衛さんは“心の良い人”を強調します。それは、品格のある魂の持ち主ということでしょう。
では、神社などでお参りするときに、具体的にどのような心構えでお祈りすればよいか聞いてみました。
「(私が)護ってるってことをよーく知っていてくれて、正しくきれいな心持ちでありゃ、思いはすぐ通じるっしゃ。なぁんも難しいことではないのう」
と、簡潔に答えてくれました。
「常に自分は護られている」ことを感謝できる素直な気持ちを持ち続けることも大切なようです。
この辺りを読んで、見えない世界もこちらの世界と一緒、相手を思いやる気持ち、感謝の気持ちが大切と以前聞いたことを思い出しました(^^)