共感したところをご紹介したいと思います。
P10
人生なんて、天気の良い日にぶらぶら散歩して、美味しいごはんを食べてゆっくりと風呂にでも浸かればそれで幸せなものなんじゃないだろうか。
P25
「若いのに働かずにぶらぶらしてるなんてもったいない」
「もっと何かやったらいいのに」
なんて言われたりもするけれど、自分の実感としては、自分にはこれしかできなかった、という感じだ。体力がないし責任感もないし、やっていることをすぐに放り出したくなる。人と喋るのが苦手だし、人と一緒にいるとすぐ疲れる。予定を守るのが苦手で、決まったスケジュールや締め切りが入っているだけで苦痛を感じる。朝起きれないし、夜寝つきが悪いので、毎日決まった時間に起きるというだけで魂が濁ってくる。
この「魂が濁ってくる」という感覚が、とてもいいなと思いました。
責任感ないし、朝起きれないし、予定を守るのも苦手、などというと「自分はダメだ」と落ち込んで、なんとか世間並みにと無理をする人が多い中、そういうことは自分には向いてなくて、無理しようとすると魂が濁る感覚があるという、それを感じられるのが素晴らしいなと。
で、そんな自分でもなんとか生きていく方法はないだろうかと、道を創っていこうとする姿勢に共感しました。
著者はひきこもりたい訳でも何もしたくない訳でもなく、自分にとって「人とのつながり」「暇つぶしにやること」「最低限のお金」という3つの条件がクリアできれば、仕事を辞めてもなんとかなるんじゃないかと思ったそうです。そのあたりも自分の性質をよくわかってる人だな〜と思いました。