現実も錯覚?

フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する

前に聞いたことがありましたが、改めてふーむ・・・と思ったところです。

P52
「百聞は一見にしかず」ということわざはだれもが知っている。ところがわれわれが目にしているものの多くは、実は錯覚だ。たとえばいわゆる風景を見ているとき、滑らかな、映画のようなパノラマが広がっているように見える。だが実は、われわれの視野にはぽっかりと穴があいていて、そこは網膜のなかで視神経が貫いている場所だ。すると何かを見るたびに、この大きな醜い黒点を目にするはずなのである。しかし、われわれの脳は、その穴を覆い隠して均してしまう。これはつまり、われわれの視覚の一部は実はまがいもので、意識下の心が自分を騙すために生み出しているというわけなのだ。