自分らしさを生かす

人生を変える 修造思考!

錦織圭選手を例に挙げて、自分らしさを生かすことについて、「おわりに」にはこんな風に書いてありました。

 僕は圭の成長する姿を11歳のときから見てきました。最初に出会ったときから、彼には飛び抜けたテニスの才能がありました。
 ただ、圭はいい意味での“easygoing(のんきな性格)”。だから、いつも力が抜けていて人の話を聞いていないんじゃないか、一所懸命やってないんじゃないかと捉える人がいました。僕とは正反対です。・・・
 僕はそんな圭のテニスも性格も変えようとは思いませんでした。もし頑張っているように見える行動を取りなさいと指導していたら、多分、ここまで活躍できる選手に育っていなかったと思います。
 そこに錦織圭らしさがないからです。でも、そこを見分けられる人は非常に少ないと思います。・・・
 ・・・僕は性格は変わらないと思っているので、圭らしさをなくそうとはまったく考えませんでした。それよりも僕が注意深く見ていたのは、変えることができる圭の心の部分です。
 錦織圭は人前で目立つことを嫌いません。でも、人前で何かを発言したり、自分がやりたいことを誰かに伝えるのは、得意ではありませんでした。一言でいえば、表現力がなかった。・・・
 今でも圭は表現することが得意とはいえません。でも、心のあり方を変えた圭は、世界中の記者が集まる会見などでも臆することなく、しかも英語で答えています。
 では、改めて性格とはなんでしょう。それは自分の軸になるものです。
 そんな性格を無理に抑え込んだり、誰かに合わせて変えると自分の成長にはつながりません。たとえば僕の性格は同じことを何度でも新鮮に味わえること、目標が定まれば努力、忍耐を惜しまないことだと思っています。でもそれは同時に、頭が固くて融通が利かないということでもあります。
 一見マイナスに見える部分も、捉え方によってはプラスに働きます。・・・
・・・
・・・僕は断言します。自分の心の置き方次第で心は必ず変えることができ、その結果、周りからの見え方、関わり方が変わってくるということを。心が変わると変えてはいけない本来の自分らしさが愛おしく思えてきます。その先には成長した自分に会えるという楽しさが待っています。