ここも素晴らしいな〜と思いました。
P81
「WORLD ORDERの活動をしながら大学のレスリング部で監督をやり、そして日本代表の監督もやるとなると、かなり大変なのでは?」とよく聞かれる。
正直に言おう。僕は何もしていない。
ただそこにいるだけだ。高木ブー氏をイメージしていただければ、非常に分かりやすい。
・・・
選手たちはそれぞれの学校で、それこそ息が詰まるようなキツいトレーニングを日々積んできている。だから、彼らがリラックスして本来の力を充分に発揮できるようにしてあげることが、僕の役目だと思っている。
海外の遠征に出向くとき、選手はそこそこ緊張しえいる。そんなときに僕は楽しんでいる姿を見せる。
減量中の選手がいても、「監督、一杯飲むね」とビールを美味しそうに飲んだりする。
「まいうー。試合が終わったらチンチンに冷えたビールと美味しいものを食べに連れて行ってあげるから頑張れよ」といった感じで張りつめている糸を緩めている。
・・・
WORLD ORDERでも、普段は緩いがミュージックビデオ撮影をしているときなどは緊張感がある。
WORLD ORDERの作品というのは共時性(シンクロニシティ)が働かなければいけない。だから、集中力を保たなくてはいけないし、気を抜くことができない。当然、レスリングも共時性があっての勝利なのだが、その現場で何が大切なのかを判断し、現場に合った空気作りをすることがリーダーとして大切なのである。