「未来から現在」という考え方

やりたい事をすべてやる方法

この考え方が癖になるように、いつも意識していたいと思います(^^)

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 劇団員に「どうやったら売れる役者になれますか」という相談をされたことがある。そのときに僕はこう言った。
「もし売れたいんだったら、他の劇団員と同じメンタリティでいてはダメだよ」と。
 聞くところによると劇団員たちは、みなバイトをやりながら芝居をやっていてそれが当たり前だと思っているという。しかし、それが当たり前だという感覚でいると、バイトをしながら芝居をするのが当たり前になるわけで、結果として売れないままになってしまう。そもそも俳優になりたかったのか、フリーターになりたかったのか、というシンプルなことなのである。もし一流の俳優になるぞと思ったなら、まずその現状が当たり前と思ってはいけない。
 こうありたいという未来像から現在という考え方にしないといけないのである。
 いわゆる普通の考え方で言うと、過去があって、いまの自分があって、いまの自分が頑張った先に未来があるという風になる。そう考えるとどうしても「いま」の自分の思考パターンの枠組みから未来を見てしまうことになり、「いま」に染まってしまうことになる。
 そうではなく、「こうありたい」という自分の未来像から現在という時間の流れで考えるようにすると、現状に甘んじなくなる。
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 僕自身の場合で言うと、WORLD ORDERを始めたころから現在のようになることに対して疑いを持ったことはなかった。これは自信過剰というものではなく、「未来から現在」という考え方に則して考えていたからである。もし、僕がどこかで相反することを考えていたりしたら、いまのWORLD ORDERにはなってはいなかったのだろう。
 人の観念、つまり思いの強さというものが、現実を作るのだ。