つづきです。こちらは弱さを認める勇気について・・・
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自分らしく生きている人が共通してもっている重要な素質の一つが「勇気」でした。それも「何気ない勇気」です。
勇気というと、まるで「英雄」のようなイメージを抱く人もいるかもしれません。テレビに出てくるようなスーパーヒーローも重要ですが、自分はどういう人間なのか、どう感じているか、よくも悪くもどんな体験をしたかを、正直に、率直に、語ることこそ私たちが毎日実践できる「勇気」です。
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・・・授業中、生徒が手を挙げて「全然わかりません」と口にするとき。・・・「わかりません」と発言するのにどれほど勇気がいるでしょうか。
教師としての経験上、誰かが勇気を出して、「授業についていけません」と言ったら、少なくともあと十人は同じように感じている生徒がいるはずだと思っています。彼らは自ら危険を冒しませんが、勇気ある生徒に助けられているわけです。
私にも勇気を感じた瞬間があります。それは、進んで自分の弱さを認める覚悟ができたときです。
たとえば私には、心から願っている夢があるのに(講演会の依頼、昇進、ラジオ出演など)、大して望んでいないというふりをするクセがありました。
友人や同僚から「テレビに出られるかもって思ったら楽しくならない?」と聞かれても、肩をすくめて「そうねぇ、それほどでもないわ」と答えていたのです。本音では「そうなってほしい」と願っていたのに、です。
数年前、ようやくわかったことがあります。願い事を控えめに考えたとしても、かなわなかったときの傷が小さくなるわけではないということ。夢がかなったときの喜びは減り、強い孤独感にさいなまれることすらあるのです。
大事なことを過小評価していると、いざというときに友だちも気持ちを分かち合ってはくれません。本当は「実現しなくて残念だったね。あんなに楽しみにしていたのにね」となぐさめてほしかったのではありませんか。
いまの私なら、ドキドキする夢について聞かれたら、勇気を出してこう言います。
「そうなればいいなと思ってるの。もちろん、現実的に考えなくちゃいけないけど、願いがかなうといいなって」
かなわなかった時のショックを恐れて最初から控えめにしたり、あきらめちゃうのはすごくもったいないですよね(^_^;)
とはいえ一番願っていることほど、かなわなかった時のショックも大きいので、多くの人が一番の夢をあきらめてしまいやすい、と聞いたことがあります。でも考えてみたら、もしうまくいかなくても、挑戦した自分をほめてあげたい気持ちになるはずです。
遠慮せずに、本音の願いを口にしたいなと思います(^^)