対談本

ブックオフの200円コーナーにおもしろそうな本があったので買いました。
イチローさんと矢沢永吉さんの対談本です。
2006年に出た本ですが、今読んでもとてもよかったです♪
また書きとめておきたいと思います。

イチロー×矢沢永吉 英雄の哲学

P16
イチロー 僕は、実は五〇歳までプレイする。しかもバリバリでプレイするというのが、いまの夢なんですね。・・・
・・・野球界はもちろん、いろいろなスポーツの世界でもそうですけど、二〇年前、三〇年前といまを比較すると、環境面や設備面で、いろんなことが変わってきている。・・・どれもこれもすごく進化し、発達しています。なのに選手の寿命だけは、昔と同じっていうのは、選手が退化してることだって僕は思ってるんですよ。
・・・そこが、僕ら現役選手が、ひとつ乗り越えなくてはならない、壁だと思っています。世の中の人の固定観念、イメージっていうものをどれくらい変えていけるのか。・・・そもそも僕は、選手寿命が四〇歳から五〇歳に延びるということについては、なんら不思議なことではないと思ってるんです。

矢沢 なるほどね。僕も昔ね、同じようなことを言っていた。三〇歳ぐらいのときにね、「俺、五〇歳まで歌うぞ」って、いつも周囲に言っていたんですよ。・・・僕が三〇歳くらいのころは、ロックシンガーにおける現役というものを考えたときに、・・・五〇歳過ぎて、まさか武道館でマイク蹴飛ばしてちゃいけねえだろう、っていうのがあったんですよ。・・・
・・・そういう固定観念があればあるほど、「いや、俺はやるよ」と。
・・・最初は、ひとつの夢なのか目標なのか、自分へのケツ叩きを含めて、「俺、五〇歳まで歌うよ」って言ってた。でも、その年齢を過ぎたいまでは、「ああ、こうやってやるべきものがあるから、俺は幸せなんだな」「ああ、だからまだ、俺は生きていけるんだな」みたいなことを、すごく思いますね。