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昔、サイン会のたびに熱を出していたときもある。今は平気になり、読者の方と私のエネルギーが循環している感じなので、話せば話すほど元気になる。そうか、前は出すエネルギーのほうが多くてバランスが悪かったのかもしれない。
やはりバランス……。常にバランスのいい状態にしておくためにも、やっぱり浄化が大切だ。浄化をすると、余計なものがそぎ落とされるので、ひとつひとつに感謝をする気持ちが自然に強くなるような気がする。
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マ「まあ、それは例えばの話よ。でもなんだか、今までこういうことはやめましょうとか思っていたことが、そんなのどっちでもいいというか、これまでよりさらに枠がなくなってきたような気がするの……それが、バリに来て感じていること」
なるほどね。うん、好きなことにどんどん進んだらいいよ。
これは母に対してではなく一般的なことだけど、その「これまでやりたかったこと」って、別にこれまでだってそれほど難しいことではなくて、段階を踏めばできたことなんだろうけど、「こういうことをやったらまずい」という自分の中の制限とか、それこそが社会につなぎ止めておくまともな考えだとか勝手に思っていてできなかった、ということってあると思う。
それはどちらかと言うと、世間とのまともな関わりを大事にしてきた人にこそできにくいことで、「そういう生き方ができる人はいいよね」とか、さも「自分はできない立場にある」という言い方をする人もいるけど、結局それは、そこまでそれをやる気はないっていうことなんだよね。
・・・
そして、（さすがに「犯罪」とされていることは違うけれど）そんなことをするとは、という「そんなこと」というのも、批評している人たちの価値観で言っているだけで、本人たちにしてみるとそれぞれの事情があり、それを悪いことや失敗などとは思っていない、ということもあるのだ。状況は、それぞれの立場によってまったく違うものになる、ということ。
その人の状況や本当のその人を知らない他人が口を出す必要はない。本人たちが幸せになるように祈るだけだ。
