本に載っていた実際にあった話

こうして、思考は現実になる

この本には、実際にこんなことがあった、という話もいっぱい載っていて楽しいです。
たとえば、こんな話もありました。

P21
 ここで私の「釘の奇跡」の話をしよう。
 私は何年も前から、ベッドの横にカレンダーをかけている。そしてときどき壁から外しては、大事な予定を書き込んだりしている。髪を切った日、誰かに会った日、歯医者さんに行った日なども書いておくと、後で確認する時に便利なのだ。
 ある晩、ちょっと強めにカレンダーを引っ張ったせいで、カレンダーをかけていた釘が、壁から抜けて床に落ちてしまった。私は床に這いつくばって釘を探した。そんなに遠くには転がっていかないはずだ……。床の上をくまなく探したけれど、釘は見つからない。まるでハリー・ポッターに出てくる透明マントでもかぶってしまったようだ。
 そこで私は考えた。もう十分に探したのだから、あとは宇宙にお任せしよう。「いまから二四時間以内に、釘を私の前に届けてください。」私はそうお願いした。
 そして翌朝、目を覚ますと、人差し指と親指の間にあの釘が挟まっていた。