覚悟

おかげさまで生きる

 覚悟という言葉、なんとなく体に力を入れるようなイメージでしたが、逆に抜くというか、抜けるというか、そういう状態なのだな〜と、この本を読んで思いました。
 ここに書かれているような覚悟が、どのページからも静かに感じられて、心が落ち着きました(^^)

P21
 死に対する誤解や恐怖心は、それが未知なるものであるから生まれます。
 死んだらどうなるかを知らないからです。まずは「あり得ない」という考え方を、自分の中から追い出してください。この世はわからないことだらけです。人間が知らないことの方が多くて当然なのです。自在な姿勢で、多くの意見や様々な視点による情報を受け入れるあなたでいてください。

P54
 しかたがないという言葉は、あきらめの境地で使うのではありません。
 自分の力(自力)ではどうしようもない状況に際して、それもまた人生と、まずはその状況を受け入れることで大きな学びを得ることができます。人智を超えた存在によることだと、ちっぽけな人間にはどうにもしようがないという心構えが必要なのです。
・・・京都の本能寺で側近の明智光秀の軍勢に囲まれた織田信長は「是非に及ばず」と言い遺したそうです。この言葉はしかたがないと同義です。
 人生の岐路に立たされた時、是も非も及ばない状況に自分が直面した時、しかたがないという言葉が発動されるか否か。
 私たちが覚悟を持って生きているかどうか試される瞬間です。