スピリチュアルな暮らし方

英国式スピリチュアルな暮らし方 (集英社文庫)

井形慶子さんの本を読みました。
イギリス人の、見えない世界を大切にする生き方が紹介されています。
ちょっと長くなってしまいますが、興味をひかれたところをまた・・・

P38
保険会社ウルトラバイオレット社では、幽霊や異星人に襲われたり、ポルターガイスト現象に対応する損害保険「スクープセーフ」を発売した。この保険は幽霊に攻撃されたり、皿や絵画、写真が勝手に飛んできたりして死亡、ケガ、または精神的ダメージを受けた場合、最高10万ポンドを支払うというユニークなものだ。
発売以来、人気は上々で、アメリカからも約500人が契約したと伝えられる。
新聞報道によると、実際この保険に加入したイギリスの女性が階段の手すりから転落死したそうだ。同社ではその事故を幽霊の仕業によると判定し、この女性の遺族に10万ポンドが支払われた。

イギリスでは、幽霊が出る?住んでいる?不動産物件の方が高値で取引されるそうです。
この女性とこの幽霊の関係は残念な気がしますが、非物質界との共存姿勢と、所変わればの価値観の違いが興味深かったです。

価値観の違いと言えば、イギリスではパートタイムでスチュワーデスとして働く女性が結構いて、本業は医師、弁護士、看護師、クリエイターなどだそうで・・・

P126
「社員にはそれぞれ人生の目標や興味が追求できるような柔軟な勤務体制をとっている。それが人間としての成長につながり、業務も向上することになる」
イギリス人の経営者はこういった航空会社の発想はとても人間的で、人が本来持っている多様性が職業の枠を超え開花することを認めていると語った。
「人間は自由な発想を持てば、いつでも別の何かに変身できる。・・・弁護士は、自分の力量次第では依頼主が投獄されたり、刑罰を受けるなど、他人の人生を変えてしまう責任を日々感じている。人の生死を突きつけられている医者にしても気が休まらない。彼女らは従来の仕事を極めるほどに、このまま働き続けたら魂が枯渇してしまうかもしれないという危惧を感じるんだ」

P129
彼は、いかなる時もイギリス人はラテラルシンキングと呼ばれる、あらゆる角度から物事を見る習慣を持っていると言った。実はこれもスピリチュアルな世界を生み出す要因だと、つけ加えた。
「見えないものに囲まれて生きていると、空想する習慣も育つ。だから願望と現実の境がなくなって、まずはやってみようとためらいなく動けるんだ」
兼業スチュワーデスや、無償で他人の車を洗う発想(ロールスロイスが大好きだけど買うお金がないので他の人の車を洗わせてもらう人がいて、エルトン・ジョンからも依頼が来たという話が載っていました)は、仕事を真っ正面からのみとらえ、格闘する私たち日本人にラテラルシンキング―奇想天外な発想がもたらす楽しさを教えてくれている。

P171
イギリスで出会った医師は「人は誰でも自分の得意とするものを超える力を持っている」と言った。能力を超える瞬間は誰にでもある。
奇跡とは、人の中に潜んでいる力のことだと。

奇跡を起こす力は誰にでもある、本当にそう思います(^^)
明日はその方法を惜しげもなく披露している「インナーベガス」をご紹介したいと思ってます♪