「HARA」

HARA 腹意識への目覚め (朝日文庫)
きのうのamarnaさんのブログ http://d.hatena.ne.jp/amarna/
を見て、何か似たことが書いてあったような・・・と「HARA 腹意識への目覚め」を手に取りました。

P24
「腹をかかえて大笑いした」「笑いすぎて腹が痛かった」のほかに、
「腹をよじって笑った」から「へそが茶をわかす」までーこうした言い方は、
日本人が笑いと腹の関係を長いこと実感していたからこそ、出てきたものなのでしょう。
腹からの笑いは無邪気な心からの笑いであり、・・・。

P28
実際、腹こそ人格の中心を司るところだ。

P30
精神のストレスは、頭にあるのでなくて、肚にある、と実感したのです。それまでの私は、精神的緊張はいつも頭にたまると思い、それをほぐすために、いつも「頭の体操」ばかりしてきた人間だったのです。ところが、今度の実感と気づきによって、私は精神(心)と肚を結びつけるようになったのです。

P41
私が手術の後で気づいたのは、「死」と「肚」との関係ではなかったー「笑い」と「腹」との関係のほうだった。「切腹」は死の意識につながる行為ですが、「笑い」と「腹」は、生命につながる関係だーこう思いつき、そしてここから、産む母なるものに連想が伸びていった。
切腹は死へ突き進む行為であり、笑いは母と生命の意識であり、腹の深いところに潜んでいる。そうだ、わが国民の腹意識には二つの深層があったのだ、と考えはじめたのです。
(中略)腹・肚にはこういう二つの層がある、と私は考えたのです。

そして、自分の内にある「父の肚」と「母の腹」を、どんなバランスで保つか、それを自覚することが大切なのだ、と・・・

引用しながら、自由連想のようになってしまいましたが(^^;
そしてあんまり和む内容じゃないかもですが(汗)
ちょっと自分のための覚書として書き留めました。
とても興味深い本です。